4つの特徴とメリット・デメリット
どうして“合わない入れ歯”ができるのか?
入れ歯の作製工程に原因があります
どうして合わない入れ歯ができるのか?
その原因は“入れ歯の作製工程”にあると考えます。
通常、保険の入れ歯を作る時には“①歯型取り”“②噛み合わせの調整”“③試適”“④完成”という流れを経ますが、1回の歯型取りだけでその方の口腔内の機能や歯茎の状態を再現することは難しく、また最適な噛み合わせを確認するのも難しいと言えます。
健康義歯の場合、入れ歯完成までに“治療用義歯”と呼ばれるものをお作りして、これを使って実際にものを噛んだり、食事をしたり、お喋りしていただき、その動きを治療用義歯に記録させて最適な入れ歯を作り上げていきます。
こうして通常よりも3倍程度多い作製工程を経ることで、快適な入れ歯のご提供が可能になっています。
では、次に健康義歯の“4つの特徴”について解説していきます。
健康義歯の4つの特徴~メリット・デメリット~
健康義歯のメリット
快適なフィット感
保険の入れ歯と比べて3倍以上の作製工程を経て、ものを噛む・飲み込む、会話するなどのお口の機能を入れ歯に反映させることで、入れ歯を装着していることを忘れるくらいの快適なフィット感を生み出します。
硬いものでもしっかり噛める
入れ歯がお口に合っておらず、入れ歯と歯茎の間に隙間があったり、噛み癖があったりすると、しっかりものが噛めなくなります。
健康義歯はその快適なフィット感と安定性から、噛む力を入れ歯に安定的に伝えられるように設計されているので、硬いものでもしっかりと噛むことが可能になります。
お体への影響・リスクが少ない
インプラント治療と比べて健康義歯の治療はお体への影響・リスクが少なく、また費用も抑えられますので、少ない負担でしっかりとものが噛めるお口を作り上げることができます。
“噛める”ことで“全身の健康”に繋がる
健康義歯が目指すのは、“しっかり食べて、健康でいられる入れ歯”です。
噛むという機能は食事だけでなく、脳の活性化や唾液の分泌の促進、肺炎防止、胃腸の働きの促進など様々な効果が期待でき、全身の健康に繋がります。
健康義歯のデメリット
保険適用外となります
健康義歯は保険適用外で自費診療となりますので、保険の入れ歯と比べて費用がかかります。
治療期間が長くなる傾向にある
健康義歯は通常の入れ歯と比べて作製工程が多いので、治療期間が長くなる傾向にあります。