健康義歯が選ばれる理由
院長に聞く“健康義歯”の特徴
治療用義歯を使って口腔内の機能を改善（リハビリ）
噛めない・安定しない・痛みという悩みも
健康義歯なら解消可能
“健康義歯”とはどのように出会われたのですか？
歯を失った時の治療として入れ歯のほかにインプラントがありますが、高齢化社会が進む今、インプラントは様々なデメリットも含んでいます。
まず、顎の骨がしっかりしていないと治療できませんし、顎の骨に人工歯根（インプラント体）を埋入するという方法から、感染症のリスクもあります。
また高額な治療になるので、費用面から断念される方もおられます。
そしてインプラントを入れたばかりの時は良くても、それから数十年たち患者様がご高齢になられて、ご自身で歯が磨けなくなったり、要介護状態となったりした場合、複雑な構造のインプラントでは清掃が難しいため、これからはシンプルな構造で清掃性の高い入れ歯が必要になると感じていました。
そうした考えのもと、入れ歯について本格的に勉強し始めて、とある入れ歯の勉強会に参加したところ“健康義歯”に出会ったのです。
初めて健康義歯を知った時の印象は？
治療用義歯を使って、患者様のお口の噛む・飲み込む・話すという機能を患者様ご自身が改善（リハビリ）していくという考えに衝撃を受けました。
それまで入れ歯について勉強する中で、お口の中で入れ歯が安定しないという問題に突き当たっていて、特に顎の骨が痩せてしまっている方は、入れ歯が安定せずにものが噛みづらい、歯茎に当たって痛いというお悩みをよくお聞きしていたのですが、健康義歯ならこうしたお悩みが解消可能だと思いました。
治療用義歯とはどんなものですか？
通常、入れ歯の作製は歯型取り→噛み合わせの調整→試適→完成という流れになりますが、そうして歯型を取っても、ものを噛んでいる時や食事をしている時とは状態が違い、少しお口の中が押し広げられたような状態となります。
そうした状態で取った歯型を基に入れ歯を作ると、頬が動くと入れ歯も動いてしまうような安定性の欠けたものができあがります。
なので、健康義歯ではまず治療用義歯というものをお作りして、それを装着していただいた状態で食事をしたり、話をしてもらって、その時に起こるお口の動きを治療用義歯に記録させ、それを基にさらに治療用義歯を作ってチェックして、さらに治療用義歯を作って動きを記録させてということを繰り返します。
そうすることで、1回の歯型取りだけでは難しい口腔内の機能や歯茎の状態の再現、そして噛み合わせの位置の確認を行い、実際の食事などの動きを反映させたものを作り、さらにそれを調整して最適な入れ歯の完成を目指します。
ものが噛めることで生活も変わる
健康義歯は全身的な健康維持にも繋がる
実際どのような方が健康義歯を選ばれていますか？
「ものが噛めない」「入れ歯がぐらつく・浮く・外れる」「噛むと歯茎が痛む」「入れ歯が目立つのが嫌」など、様々なことで入れ歯に対してストレスをお感じの方に選ばれています。
「保険の入れ歯では噛めない」という方には、特に健康義歯について一度ご相談いただくことをおすすめしています。
保険の入れ歯では噛めないとなると、「では、自費の入れ歯にしましょう」となりますが、噛み合わせなどを診ずにただ材料を変えただけでは、根本的な解決にはなりません。
「せっかく費用をかけて自費の入れ歯を作ったのに、それでも噛めない」という方もおられますので、そういう方にも健康義歯はおすすめです。
健康義歯にすることで噛めるようになるものなのでしょうか？
以前、顎の状態が非常に思わしくなく、他院でも匙を投げられたようなご高齢の方が、ご相談にいらっしゃったことがありました。
この患者様のケースは当院としてもかなり難しい症例で、連携する歯科技工士とも「満足していただけるものが作れるのか？」と何度も相談しました。
入れ歯はただ作ればいいわけではなく、しっかり噛めて、しかも痛みのない快適なものではないといけませんので、かなり大変なケースではありましたが、1年くらいかけて治療したところ、ご家族から「この前、普通にお肉を食べていました」と言われて、とても安心したことがありました。
難症例の治療となるとプレッシャーを感じますが、それでも治療をやり遂げて喜んでいただけると、歯科医師冥利に尽きる思いです。
そうして噛めるようになることで、どんな影響が？
ものがしっかり噛めることで、生活も大きく変わると思っています。
今、お話しした難症例の患者様は、最初は歩くのもやっとという状態だったのですが、治療が終わった後は足元がしっかりされたように感じます。
当院では入れ歯治療を通じて、その方の全身的な健康にも貢献したいと思っていて、例えば噛み合わせが整うことで、動きに力が入るようになり、ご高齢の方でも活動的になれます。
また機能だけでなく見た目も大事な要素で、健康義歯ではクラスプ（金属のバネ）を使用しない審美的な入れ歯もお作りしていて、口元がきれいに見えるので女性の方にすごく喜ばれます。
そうして口元がきれいになれば、お喋りが楽しくなり、笑顔を浮かべられるようになるので、体だけでなく心にも良い影響をもたらしてくれます。
健康長寿を目指すためにも
“ものが噛める”お口を作ることが大事
最後に、入れ歯でお困りの方へメッセージをお願いします
“ものを噛む”“しっかり食事をする”ということは、人は生きていくうえで欠かせないものです。
入れ歯のせいでそれがストレスになると、十分な栄養が摂れなくなり健康を維持することが難しくなります。
またものが噛めないことで、脳の機能や運動機能の低下も招く恐れがあります。
健康義歯はこうした入れ歯のストレスを解消して、健康的な生活を送っていただくためのものです。
高齢化社会の今、健康長寿を目指すにはしっかりものが噛めるお口を作ることが大事です。
いくつになっても楽しく食事し続けるためにも、入れ歯でお悩みでしたら是非、当院の健康義歯をご検討ください。
健康義歯のご相談は無料（※完全予約制）で、相談時から歯科技工士立ち合いのもと、入れ歯のお悩みをおうかがいしますので、お気軽にご連絡ください。
